おしおき  おしおき












「あ、やっぱりこんな所にいた!」


仕方ないなぁと言わんばかりにクスクス笑みを零しながら、
香穂子はその場にしゃがみ込む。






夕方の、人気の無い森の広場。

茂みをかき分けたその先に、この人物はいた。

仰向けに横たわり、気持ちよさそうに寝息を立てている紘人。

その寝顔はまるで子供のようで、
何だか微笑ましくてついつい笑みが零れてしまう。






何度も見ているはずの紘人の顔。

それでもやはり寝顔は何だか新鮮で、嬉しくなる。

こうしてよく見てみると、本当にいい男だ…と改めて思う。

睫毛が長くて、とても整った顔をしていて     さぞかし女生徒にはモテることだろう。

こんな人が自分を選んでくれたことが、不思議に思える。






「…白、か…」






「ふえ?」


突然聴こえた声に、気を抜いていた香穂子は思わず変な声を上げてしまった。


「色的には悪くないがなぁ…」


どこか楽しげな紘人の視線が香穂子の足元に向けられていることに気付き、
一気に頬が赤く染まる。


「な…っ」


慌ててスカートを直そうとする香穂子のその手首を掴み、
紘人はそのまま腕の中へと抱き寄せた。


紘人の胸へと勢い良く倒れこんだ香穂子は、
頬を膨らませながら、楽しそうに笑みを浮かべる顔を見上げる。


「……セクハラ教師」


「まあ、そう怒りなさんな。スカートでそんな格好をするお前さんが悪い」


開き直りかよ!とはあえて突っ込まず、香穂子は諦めたように小さく溜息をつく。


「で、何だ? 俺があまりにもいい男だったから見惚れてたのか?」


「べ、別にそんなことありませんっ! 邪魔なところで寝てるなって思っただけで……っん」


言いかけて、口を塞がれた。






その唇はとても熱くて、蕩けてしまいそうで。






何度も角度を変えては口内を蹂躙され、香穂子の唇からは甘い吐息が零れ始める。


「…ぅんっ……は…っ」


長い長いキスの後、ようやく唇を解放されると、
香穂子は息を乱しながら恨めしそうな顔で目の前の瞳を見つめた。


「…何、するんですか…」


だが先程の余韻で力が入らなくて。


少しだけ低い声で。


「素直じゃないお前さんにお仕置き、だ」


見上げた紘人の瞳はとても悪戯気な笑みを浮かべていて、
余裕たっぷりで、何だか腹が立つ。


こんな時、自分がすごく子供の様な気がして。


もう一度頬を膨らませた香穂子は、
紘人の身体の上に四つん這いになるように覆い被さった。


そして。


その唇にキスを落とす。


自分からのキスはまだ慣れなくて、ただ触れるだけのキス。


「日野…」


見下ろした紘人の顔は、驚いたように目を丸くしていた。


今の体勢が今更ながら恥ずかしくなって、思わず頬が熱くなる。


「…意地悪な先生に、お仕置き…です」


どこか意地になっているようなそんな香穂子の姿。


紘人はその腰に腕を回すと、そのままもう一度抱き寄せた。


「せ、先生…っ」


更に恥ずかしい体勢に、香穂子の顔が更に赤くなる。


「どうしたんだ?」







     お仕置き、してくれるんだろう?






紘人の顔に再び意地の悪そうな笑みが浮かべられ、
耳元で甘く囁かれる。


「ちょ…っ、せんせ…っ」


紡がれた言葉は、紘人の唇によって遮られた。








香穂子の身に何度も落とされたのは、

蕩けるように甘く、激しいキスのお仕置き      



















はい、アオ○ン突入です(爆笑)

これじゃあ金やん、ただのエロ教師ですね(笑)
金やんでただのバカップル風味にしたかったんですが、何をどう間違えたかエロ路線に…(笑)



















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