永遠  えいえん












    
私だけの神子で、いてくれるだろうか?






そう言ったあの瞳を、まだ覚えている。

泣き出してしまいそうで…でもとても幸せそうで。

望美は、思わずその身体を抱き締めていた。











「ん〜…静かだなぁ…」


縁に腰掛けていた望美は、
そのまま仰向けになり、空を見上げた。






真っ暗な空に光る星々。

その中で月が辺りを照らしている。

それはとてもとても静かで、なんだか胸が切なくなる。

あの日も、こんな夜だった。






神子、貴女に出逢えて…良かった…






今でもまだ覚えている…これから先も、
忘れることなど出来ない瞬間。



最期に見た、敦盛の笑顔。



それはとても幸福そうで。

その瞬間をはっきりと見つめていたくて、溢れそうになる涙を必至に堪えた。

最期に彼が見る顔が笑顔でいられるように。
涙で視界が滲まぬように。

消え逝くその身体を、その温もりを…しっかりと感じていた。






「すごく、綺麗だよ…敦盛さん」






じわりと瞳に滲む涙。

あの輝く星々の中に、彼もいるのだろうか。

そう思うと、胸が締め付けられるように苦しくなる。










共に過ごした日々はとても短い時間だったけれど、
それでも…誰よりも幸せだったと、そう思う。

あの温もりも、優しい声も…想いも、まだこの身体は覚えている。






とても暖かくて、優しくて…儚い人。

誰よりも、何よりも大切だった人。






    貴方と過ごした日々は、とっても幸せでした。






きっと…いつか笑ってそう言える日が来る。






だから今だけは。


こうして、思いを胸に抱き締めて…泣いていたい。

























久しぶりにすっごい切なめ書いてみました!
でも敦盛出てきません(死)
しかも、BGMは君のぞの孝之くんのキャラソンっていう…(笑)
まあ、ロデオのアルバムなわけですが。
あの歌を聞いてたらこんなん書きたくなりまして…(笑)





















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