居場所  いばしょ         甘々/18禁












とくん、とくん。






優しく響く胸の鼓動を、敦盛は静かに聴いていた。






暖かくて、心地の良い…自分には無いもの。


自分には、失われてしまったもの。






「敦盛さん…?」


耳元でそっと囁かれた甘い声に、敦盛はゆっくりと瞳を開く。


「すまない…重かっただろうか?」


「ううん、違うんです。寝ちゃったのかなって思って…」






ふわりと、暖かい望美の笑顔。






その笑顔が可愛らしくて…愛おしくて。

敦盛はそっと、その白い手を包み込むように握り締めた。






「貴女の鼓動を聴いていた。とても、心地が良いから…」


敦盛もふわりと微笑む。






絡み合う指先から伝わる望美の温もりが、敦盛の心を暖めていく。






こんなにも大切で、

こんなにも愛おしい人。






「…私はちゃんとここにいます。敦盛さんの傍に…」


「ああ…そうだな」


「だから、敦盛さんもずっと傍にいてくれなきゃ嫌ですよ?」


今度は望美が、敦盛の胸に顔を埋める。


その身体を、もう片方の手で敦盛はそっと抱き締めた。






暖かくて。

心地が良くて。

そして。






「…貴女は、いい香りがするな」


そっと望美の髪に口付け、そして、そのまま桜色の唇にも優しく口付けを落とした。






望美の唇は温かくて、優しくて、そして…甘い。






「…なんか、敦盛さんじゃないみたい…」


ほんのりと頬を紅潮させ、望美はやわりと微笑む。


「でも、嬉しいかも」


望美はまるで子供のような無邪気な笑顔を見せ、繋がれた手を頬に寄せた。






      もっと、触れて欲しい。






そう囁いた唇に、敦盛は再び甘い口付けを落とした。










--------------------------------------------------------










ぽたり…と、腿を伝って雫が床に零れ落ちる。






「あつ、もりさ…っぁ」






くちゅくちゅと水音を立てながら、敦盛は望美の奥を突き上げていく。


その度に、望美の唇からは甘い吐息が零れ落ちる。






「あっ、あっ…」


突き上げる動きと同じリズムで響くその声に、敦盛の胸が熱くなっていく。


「…っ、神子…」


その白い首元に花びらを散らせ、痕を刻む。


双丘を揉みしだけば、望美はより高く甘い声を上げた。


「ふぁ…っ、あ…っん…」






熱く、甘く、艶やかなその姿が、敦盛の心を幸福で満たしていく。








その声を、もっと聴きたい。

その熱を、もっと感じたい。








双丘の頂を軽く引っかくと、望美の身体がびくんと揺れた。


「ひぁっ、そ、れ…やだっ…ぁ…っ」






涙目で、懇願するように、

だが繋がった場所からは、一層蜜が溢れてきて。






「気持ち、良いのか…?」


耳元に熱い吐息を吹きかけながら、敦盛は囁く。


「ん…っ…きもち、い…っぁ…」


「…良かった」


安心するように、どこか嬉しそうに微笑み、敦盛は再び突き上げた。






双丘と、繋がった場所と、激しく攻めたてられ、望美の意識が遠ざかる。






「も…だめっ、ぁっ…あ…っ」


「神子…っ」


「あつもりさ…っぁ、ああぁぁぁっっ」






望美がびくんびくんと身体を大きく震わせると、

秘部はびくんと脈を打ち、繋がった場所からは大量の蜜が溢れ出した。






「…っ、神子…っ」


秘部の痙攣に促され、敦盛も望美の中に熱を放った。


その余韻に、望美は微かに身体を震わせる。


「はぁはぁ…」


敦盛はそっと、肩を上下させる望美の頬に触れた。


汗がじっとりと滲んでいて、熱を帯びている。


「神子…」






    貴女を、愛している。






心からの言葉。

本当に愛おしいと、そう思う。

やっと見つけた、自分の居場所。






望美は嬉しそうに微笑み、そして敦盛の手にそっと己の手を重ねた。






    私も、愛してます。






返事を聞いて、敦盛はその唇に口付けを落とした。






もっと感じていたくて。

もっと感じて欲しくて。






唇が離れたとき、

目の前には

最高の笑顔と、

最高の幸福が敦盛を待っていた           




















↑お気に召しましたら、
ポチっとお願いしますv