04.証 白龍×望美 / 少し甘々
貴女は、嬉しそうに話をしている。
神子なのだから、八葉と話をするのは普通のこと。
だが、胸が痛む。
貴女が私以外の誰かと話していると、胸が苦しくなる。
「白龍? どうかした?」
私はどんな顔をしていたんだろう。
気づくと、貴女が私の顔を覗き込んでいた。
「どこか痛むの?」
「…ううん、何でもないよ」
笑顔を作り、私は貴女を抱きしめる。
暖かくて、心地好い。
「白龍…っ?」
「大丈夫。誰も見ていないよ」
「そうじゃなくて…」
少し困惑気味に貴女は頬を紅潮させた。
その姿も愛しい。
しょうがないな…と貴女は小さく溜め息をつき、私の背にそっと腕を回した。
「…神子は暖かいね」
「白龍も…暖かいよ?」
にっこりと、まるで花の様に貴女は微笑む。
貴女を、私だけのものに出来たらいいのに。
私は、その白い首筋に赤い花を咲かせた。
「〜〜〜っ」
「私の神子だと言う証だよ」
にっこりと微笑み、私はその真っ赤な頬にそっと口付ける。
そして、
その唇に何度も何度も口付けを落とした。
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