Happy Time     吉羅×日野 / 甘々

*キャラソンでお題創作*













あなたが、好きなんです。








真っ直ぐな瞳で告げられた言葉。

どこか緊張した面差しで、それでも真剣に想いを伝える少女。

暁彦は、その瞳から目を逸らすことが出来なかった。








「…でね、金澤先生てばこんなこと言うんですよ?」


助手席にちらりと視線を送れば、軽く頬を膨らませる香穂子の姿。


暁彦は思わず笑みが零れそうになるのを抑える。








こうして助手席に彼女の姿があることが、
いつの間にか当たり前のようになっていた。

こうして何気ない会話を交わすだけで、
こうして彼女の笑みを見れるだけで、
幸せに溢れている。

驚くほどに、時間が早く流れていく。








「送ってくださって有難うございました」


気付けば、いつも香穂子と別れる公園。


シートベルトを外そうとする香穂子の手を、
暁彦は思わず握り締めていた。


「暁彦さん…?」








まだ離れたくはなくて。

もう少し、一緒に過ごしていたくて。



思わず、駄々をこねる子供のような行動を取っていた。

子供のようだと言われても、
自分らしくないと言われても、構わない。

それでも、もう少しこの温もりを感じていたかった。








「…まだ、空は明るい」


暁彦は、どこか驚いた様子のその瞳を見つめる。








一緒にいたい。








そんな気持ちが香穂子にも伝わったのか。


香穂子の顔には笑みが浮かんだ。


「時間があるなら、食事でもどうかね」


「はい!」


嬉しそうに微笑む香穂子に、暁彦もつられるように笑みをこぼした。


















お久しぶりな吉日ですw
やっぱり吉羅理事はいいですなv好きだー!!

なんとなく、一緒にいたいって思っててもはっきりいわなそうですよね。
で、遠まわしに相手に伝えるみたいな…(笑)














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